
舞台『MOTHER』特攻の母 鳥濱トメ物語 開幕します。
10/21から10/25 品川シアターHにて開幕します。今回のシアターは最大で700人近く入る
大きな劇場。役者になってから最大の劇場になります。
特攻の母 鳥濱トメさんについて
第二次世界大戦中、鹿児島県の知覧に陸軍航空基地がありました。その知覧で食堂を営んでいた鳥濱トメさん。彼女は特攻にいく若者たちを我が子のように可愛がり、そして慕われ、いつしか特攻の母と言われるようになった女性です。この知覧には、アメリカ軍の沖縄本土上陸を阻止するため全国から飛行兵が集められ、飛行機に爆弾を大量に積載した飛行機に乗り、敵艦に突入するという、必殺攻撃を担う特別攻撃隊が編成されました。沖縄をアメリカにとられると、そこを基地として、アメリカの大型爆撃機が日本本土を攻めることが容易となるのです。それを阻止するため、日本軍が考えたのが兵士の命を犠牲にする特別攻撃でした。
戦後しばらくして、陸軍航空基地を破壊するために、知覧にはアメリカ駐留軍がやってきました。こともあろうにトメさんの食堂は、軍の命令でアメリカ軍の指定食堂とされ、アメリカの若者達の面倒を見ることになります。最初は、拒否していたトメさんでしたが、日本に送り込まれてきた彼らと接するうちに、彼らが日本に滞在することを恐れていること、好んで日本にきたわけではないこと、彼らの仲間も戦争で死んでいること、特攻の若者と同じように、酒を飲み、歌を歌い、家族の写真を大切に携帯していること、家族がいることを知るのです。
そう、特攻に散っていった未来ある日本の若者達と彼らアメリカ兵は、何一つ変わることが無いことにトメさんは気づくのです。そして、アメリカ兵たちからも慕われ、いつしかMother と言われるようになりました。人間愛に国境は無いことをトメさんは今も私たちに教えてくれるのです。
戦後、トメさんは動けなくなる日まで、1日も欠かさず、雨の日も風の日も、特攻隊の慰霊の観音像をお参りし手を合わせたそうです。そこには知覧の多くの子供達もきて、トメさんが子供達に特攻隊の話を聞かせてくれたと言われています。
そんなトメさんから見た、戦争を描いた素晴らしい作品です。
